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プロダクト・レッド・グロースを読んだ

先日、 fukabori.fm 62. プロダクト・レッド・オーガニゼーション を聞いて「先行指標と遅行指標」の話に感銘を受けた。 「プロダクト・レッド・オーガニゼーション」の背景にある「プロダクト・レッド・グロース」モデルについて先に知っていると、後日、前者を読んだときにより理解が進むような気がしたので本書を読んだ。 分野的にはプロダクトマネジメント関連の書籍と近いところがあると感じたが、基本的にはビジネス側からの視点なので、プロダクト側からだけではない視点を増やすためにも読んでみてよかったなと思う。 プロダクト・レッド・グロースモデル 本書ではプロダクト・レッド・グロース(以下、PLG)モデルについて紹介・説明している。これは表紙の言葉を借りれば「プロダクトでプロダクトを売る」ビジネスモデルだ。本文中ではプロダクト主導型ビジネスモデルと訳されている。 セールス主導型ビジネスモデルと比較しながら、PLGモデルが適するビジネスの類型や、適用するにあたって重要なポイントなどを紹介している。 この本の中で私がなるほどと思ったポイントのひとつが「ビジネスのインプットとアウトプットを知る」という部分だ。 「第12章 最適化プロセスを開発する」の中で持続的な成長を実現するためのプロセスとして「トリプルAスプリント」というものを紹介している。このプロセスにおいて外すことができないものがビジネスに必要なアウトプット(ARRなど)を生み出すインプット(展示会、広告、eメールマーケティング)が何かを理解することだとしている。 どんなインプットが望むアウトプットを生み出しているか理解していなければ、持続的な成長を実現することはできない。なるほど確かにそうかもしれない。これまでを振り返ってみるとインプットに対する理解があまりない状態でアウトプットについて考えていることが多かったように思う。言うは易く行うは難しかもしれないが押さえておくと役に立つ考え方だと感じた。 余談 少し前にmasuidriveさんのこのツイートがバズっていた。 エンジニアが会社を選ぶときに評価をするのは年収以外に「事業ドメイン」「技術スタック」と共に「理解がありアホなこと言わない上司、経営陣」と「適切な成長機会」があると思う 特にアホに説明する心理コストは高いから、なぜメモリがたくさんいるのかとか、この機能の変更は大